便秘と病気
腸の中に便が長い間貯留すると、便は腐敗を起こし多くの有害物質を作ります。
腸の中には善玉菌、悪玉菌がバランスよく保たれていますが、有害物質の毒素が腸内の悪玉菌の増加を助け(居心地の良い場所として)、様々な病気を引き起こす原因となるのです。
便秘を主症状とする病気の代表的なものをご紹介します。
■大腸がん
大腸がんは比較的おとなしい性質のがんで、胃がんや肺がんなどと比べると成長が遅く、リンパ節転移も少ないので、早期発見によりほぼ100%治ります。
大腸がんは進行していくと血便、便が細くなる(便柱細少)、残便感、腹痛、下痢と便秘の繰り返しなど排便に関する症状が多くでるようになります。
血便はがんの中心が潰瘍となり出血がおきるためです。
痔と勘違いして受診が遅れることもありますので注意しましょう。
がんによる血便では暗赤色の血液が便に混じったり、ときに黒い血塊が出るなどの特徴があります。
肛門から離れた盲腸がんや上行結腸がんでは血便を自覚することは少なく、貧血症状や腹部のしこりとして、症状があらわれてはじめて気がつくこともあります。
腸の内腔が狭くなりおこる腹痛や腹鳴、腹部膨満感や痛みを伴うしこりが初発症状のこともあります。
ときには、嘔吐などのがんによる腸閉塞症状で発見されたり、肺や肝臓の腫瘤(しゅりゅう)として大腸がんの転移が先に発見されることもあります。こうした症状で発見されるがんは進行したものです。
■腸閉塞
病態:
「イレウス」とも呼ばれ、なんらかの原因により、腸管の通過が障害された状態です。
分類:
機械的イレウスと機能的イレウスに分類されます。
機械的イレウスは腸管の閉塞を来たしているイレウスで、血行不全を呈していない「単純性イレウス」と血行不全を呈している。「複雑性イレウス」に分類されます。
機能的イレウスは腸管が運動麻痺を呈した。「麻痺性イレウス」と腸管が痙攣性に収縮した「痙攣性イレウス」に分類されます。