色彩の向うに。
ゴッホの絵とアニメとが融合した絵本である。ゴッホのひまわりの絵のなかでひまわりにちょこんと腰掛けて、三日月の針で釣りをしているのは猫。猫のヒデヨシが三日月針で集めるのは絵の具たち。ゴッホの身体から飛び散ってしまった絵の具たちを集めている。ゴッホの絵の具は、ゆらゆらと飛び散って物語を紡いでいくのである。 ゴッホの絵の中に飛び込ませたヒデヨシ、テンプラ、ヒデ丸達。もちろんゴッホ(ビンセント)も登場している。 渡り鳥が空をかけていくのを見て何をおもう・・・ 跳ね橋を渡る荷馬車の中には詰まっているのは寂しさ・・・ 寂しさに押しつぶされてしまいそうになるのは、ひとりぼっちでいるから・・・ 夜のカフェで光に集まる虫のように愛の言葉をさがそう・・・ 静かなカフェの椅子たちも語らいのお手伝い・・・ 誰を待つ?ただ逢いたいと願う人を待っている・・・ 絵の具たちよ。この気持ちを伝えてほしい・・・ 静寂な美術館の壁にきっちりとかけられた絵をじっと見つめてみよう。幾千の無数の星のように想いは人それぞれに異なるのだろう。嬉しいことや期待に安心感、哀しみや寂しさも胸の中に湧き出してきて、自分だけの物語になっていけば素敵かもね。 何日もかけて、じっくりと時間をかけて眺めた絵本だった。。。(儘)
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